前歯が乳歯から永久歯に生え換わる、小学校低学年時期に、よく噛んで食事をしないと、顎(あご)の成長が悪くなり、前歯が重なり合い、叢生(そうせい)となり、歯並びが悪くなります。

また、矯正治療をしても、よく噛んで食べる習慣に変えていかないと、一旦、歯がきちんと並んでも、また、元の位置に歯が戻ってしまう(後戻り現象といいます)ことが多いです。

あと、食べ物を良く噛んでいると、歯に適度な力が加わり、歯も噛む力を垂直方向できちんと受け止めなくてはならないため、まっすぐにきれいに並ぶのです。

よく、たとえで言うのですが“筋肉トレーニングをさぼっていると、せっかく鍛えた筋肉が衰えてしまうように”、また、“体の使っていないところは、必要がないため、その機能が衰えるようなもの”というようなことです。

適度な力を食事で(持続的でなく、食事中とか、歩いている時とかの短時間で)加えることが口の周りの組織にも大事なのです。

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