「よく、噛むこと」とは、食事で、よく噛んで食べるということです

とくに、固い物を食べたりとか、ガムなどを噛まなくてはいけないということではありません。

普段の食事で、ごはんやおかずを何度も噛んで、水や、お茶などでなるべく流し込まず、ゆっくりと落ち着いて食べることです。

「歯ぎしり・食いしばり」のページで、食いしばりによる歯や、歯ぐきが受けるダメージとそれに対する対策、「歯周病の進行」のページの<歯周病を加速度的に進行させる“咬合性外傷”>の項目で、食いしばりなどのブラキシズムの弊害を載せてみましたが、これらは、無理な力を長時間持続して(仕事の間中など)、歯と歯を支える組織に加え続けることであり、歯の本来の「食べ物を噛む」こととは本質的に違うのです。

「よく、食事で噛むこと」は、食べ物が歯と歯の間のにあり、歯に適度な噛む力が加わることにより、むし歯予防、歯周病予防になるだけでなく、体の免疫力を上げ、老化を遅らせる、素晴らしい健康法なのです。

ただ、スポーツや、トレーニングなどと同様で、やり過ぎることはかえって害になります。

やたらに固い食べ物を噛んだり、ガムのような噛み切りにくいものを習慣的に噛み過ぎることは良くないです。

この場合、“食いしばり”などのクレンチングなどと同様の“咬合性外傷”を起こし、歯や歯ぐきがダメージを受けてしまいます。

したがって、「よく、食事で噛むこと」と「食いしばりなどのクレンチング」は全く異なるもの、体にいいことと悪いこと、まさに対極にあると言えるでしょう。

“ひと口30回噛む!”くらいの気持ちで噛みましょう。

▲よく噛むことと免疫力のTOPへ