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小児歯科・矯正歯科
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義歯・歯科口腔外科
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医院
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〒190-0011
東京都立川市高松町
2-25-3
メープル立川1F
TEL・FAX 042-524-0722
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小児歯科ブログ

小児歯科と生えたての永久歯

小児歯科と生えたての永久歯

生えたての永久歯は幼若永久歯とよばれ、以下の特徴があります。

1.エナメル質が弱い

エナメル質は確かに硬さは硬いですが、唾液の成分などで、成人になるまで徐々に強くなっていきますので、生えたては、酸に溶けやすく、むし歯になりやすいといえます。
唾液は歯や、歯ぐき、口の中の粘膜、さらには身体を守る役割があります。
唾液の歯を守る作用は、歯の表面のハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの一種の結晶を酸を中和して酸から守るはたらきと、唾液中に含まれているリン酸やカルシウムにより、酸により脱灰された部分を修復する働きがあります。これを再石灰化といい、これを繰り返しすことにより、歯のエナメル質を強くしていきます。

2.奥歯は歯の溝が深く、歯みがきが難しい

とくに、したの奥歯(第一大臼歯)は溝が深いだけでなく、ほっぺた側の溝がもともとエナメル質が作られるときに両側のエナメルの壁がくっつかず、溝の真ん中は穴が残っている状態になっている人もいます。

3.歯の神経のある部屋が大きい

歯の内部には歯の神経のある部屋がありますが、これは年齢が高くなるにつれて、中の象牙質が増えて、部屋が小さくなっていく傾向があります。
したがって、歯が生えてきたばかりの頃は、まだ神経の部屋が大きいので、むし歯治療の時、麻酔も効きにくく、治療の時に少し辛い思いをしなくてはなりません。
また、むし歯治療時には、深いむし歯はう蝕部分を全部取りきると神経が出てきてしまうので、何回かに分け治療を行うことがあります。
まず、歯のむし歯によって溶かされた部分を取り除き、神経に近いむし歯部分は残し、そこに痛み止めの、殺菌的成分の入ったセメントを詰めます。
それから、半年?1年くらいたって再びセメント取をり除き、残りのむし歯部分を取り除き、硬い材料でふさぎます。
ただし、これは、痛みのない場合の処置で、ズキズキと痛みが出ている場合は、やむを得ないので歯の神経を殺します。

4.生え変わる前の乳歯がむし歯になっていると、その奥に生えてくる永久歯もむし歯になりやすい

むし歯は細菌によって引き起こされるので、隣同士の歯では感染、うつってしまうことが多いです。

5.永久歯の歯の頭の部分が生えてきても、まだ、歯の根(歯根)は未完成

転んで歯が折れた場合、また、萌出早期にむし歯になって神経が炎症を起こした場合などは、長持ちさせるのが難しくなります。
ですから、小学生の時のスポーツ時には、前歯を守るために必ずマウスピースをすることがのぞましいです。
もし、外傷によって、歯が折れてしまった場合は歯の根が完成しているか、レントゲンで確認し、未完成の場合は、生活歯髄切断法という歯の根の部分の神経 
は殺さずに、歯根の発育をさせていく方針をとります。
この際、薬剤にも気をつけ、刺激性のものは避け、歯根の先端部分が完成するのを待ちます。

○このように、生えたての永久歯(小学生、中学生の永久歯)は、成人の歯の治療と違うところが多くあります。

 ですから、小児歯科の考え方は大変重要であり、むし歯の治療一つとっても、成人のように金属やかぶせ物は極力さけ、大事なもともとの歯の部分は削らないで治していきます。
また、むし歯にならないように、普段のおやつ、食生活にも注意が必要で、定期的に歯科医院に通われ、予防処置をしてもらうことも、大人以上に大事なことです。

2018年10月9日