小児矯正装置の取り扱いについて
矯正歯科コラム
2018年10月9日
もくじ
小児矯正装置の取り扱いについて
取り外し式(床矯正装置)について
小児矯正装置での治療を進めるにはご家族のご協力が必要です。
1.ネジは指示された通りに巻いてください。
・ネジを巻く回数。(通常週2回ですが、1日おき、週1回もあります。)
- ・ネジを巻くタイミング
- ・ネジを巻く方向(やじるしの方向へ)
2.装着時間を守ってください。
基本は1日14時間以上です。(閉鎖型で夜間のみの場合もあり)
3.着脱の正しい方法を守ってください。
4.何かあったら装置を外しっぱなしにせずにすぐに連絡をください。
1日まるまる未装着の場合は1か月分、1週間未装着の場合は半年分、元に戻ってしまいます。
装置が壊れる原因の例(多い順)
- 1. 片手で着脱
- 2.装着時に咬む
- 3.入れる時間が短い
- 4.舌でパカパカもてあそぶ
- 5.浮いている(きっちりはまっていない)状態で入れている
- 6.舌で外す
- 7.前のワイヤーで外す
- 8.ネジを回すタイミングが悪い
- 9.転んで(人にぶつかって)装置がゆがんだ
- 10.床に置いていて踏んづけた
- 11.犬に食べられた
着脱方法については、よく教えますが、自宅での様子はお母さん、お父さんが見ていてあげてください。
4の“舌でのもてあそび”は、ご本人が無意識にしていることが多いのでこれも、何気なく観察してください。
8の“ネジを回すタイミング”は、学校へ装置を入れていかなかった時など、家に帰ってすぐにネジを回すのではなく、しばらく装着してから(1,2時間)ネジをまわすといいです。
11の犬についてですが、ワンちゃんはにおいのついたものが大好きです。
装置を外した時、うっかり装置をそのまま机の上にでも置きっぱなしにしてしまうと、ワンちゃんがバリバリと噛んで壊してしまいます。
あと、家庭では、ネジをまいたときは必ず、お母様か、お父様が、装置がしっかり、はまっているかチェックしてください。
チェックの仕方もこちらでお教えいたします。
- ◎小児矯正の装置は正しい使い方であれば壊れるものではありません。
- ◎また、壊れてしまった場合、すぐにご連絡ください。
矯正の患者さんは緊急性がありますので、優先してなるべくその日中に診るようにしています。 - ◎装置が紛失してしまった場合もすぐに連絡です。
固定式(ワイヤーブラケット装置)
固定式装置の場合、歯に接着した部分(ブラケット)が外れる場合があります。
この場合もすぐにご連絡ください。そして外れたブラケットもお持ちください。
このブラケット装置は出来るだけ外れないように歯に接着材でくっつけていますが、噛み合わせの状態や、生えている永久歯の数か少なかったり、結んでいる歯の本数が少ない場合、外れてしまうこともあります。
また、固定式装置は歯みがきをしにくいですから、むし歯のリスクを考えて、なるべく長期間にわたって(2年以上)装着し続けないように気をつけています。
詳しくはこちらへ ⇒近藤歯科クリニックの小児矯正について