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矯正歯科コラム

抜かない歯医者は良い?悪い?

矯正歯科コラム
2025年4月11日

皆さん、こんにちは。立川の近藤歯科クリニックです。

最近、「なるべく歯を抜かない治療をしてほしい」「抜かない歯医者さんを探しています」といったご相談をいただくことが増えています。

歯をできるだけ残したいというお気持ちは、患者さんにとってとても自然なものです。

当院でも、むやみに歯を抜くのではなく、歯の保存を第一に考えた治療を心がけています。

今回はそんな「抜かない歯医者」は本当に良いのか?その考え方や実際の治療方法について、わかりやすくご紹介します。

 

抜かない歯医者とは?

「抜かない歯医者」とは、虫歯や歯周病、外傷などで傷んでしまった歯を、可能な限り抜かずに保存することを重視している歯科医院のことです。

 

近年、歯科治療の考え方は大きく変わってきています。

以前は、重度のむし歯や歯周病であれば抜歯が当たり前とされていた時代もありましたが、今では「患者さん自身の歯を少しでも長く残すこと」が何より大切だと考えられています。

 

歯は再生しない組織

歯は一度抜いてしまえば、元に戻ることはありません。

たとえインプラントやブリッジなどの補綴治療を行っても、「ご自身の歯」と同じ感覚で咬み合わせを維持することは難しいのが現実です。

さらに、一本歯を失うことで周囲の歯にも負担がかかり、将来的に他の歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。

 

歯を抜かずに残すということは、単にその場の痛みを取るだけでなく、長期的に見て口腔内全体の健康を守ることにもつながるのです。

 

むし歯治療で抜かない歯医者

むし歯が進行してしまった場合、従来であれば「抜いた方が早い」と言われたケースでも、最近では高度な治療技術を用いて歯を残すことが可能になってきました。

また、抜歯を避けるためにも、日頃からMI治療に重きを置く歯医者も増えてきています。

 

MI治療(Minimal Intervention)を重視

MI治療とは、「必要最小限の侵襲で治療する」という考え方です。

つまり、むし歯に侵された部分だけをピンポイントで削り、健康な歯質をなるべく削らないようにする治療方法です。

MI治療を行うことで、歯の構造が守られ、治療後の歯の寿命も延ばすことができます。

 

当院では、う蝕検知液や拡大鏡を使ってむし歯の範囲を正確に把握し、最小限の処置で済むよう心がけています。

 

精密な根管治療(歯の神経の治療)

むし歯が神経まで達してしまった場合でも、「抜歯せずに治す」ことは十分可能です。

根管治療は、感染した歯の神経を取り除き、内部を洗浄・消毒したうえで薬剤を詰める治療です。

 

近年では、歯科用CTやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用することで、従来よりも精度の高い根管治療が可能となっています。

これにより、今までなら抜歯の対象となっていた歯も、長期にわたり保存できるケースが増えてきました。

 

当院でも、マイクロスコープを用いた精密根管治療を導入し、できる限り歯を抜かずに済む方法をご提案しています。

 

外科的歯内療法への対応

通常の根管治療では回復が難しい場合には、歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)に代表される外科的歯内療法という方法もあります。

これは、歯ぐきを開いて歯根の先端部分を切除し、感染部分を直接除去する治療です。

 

この方法により、従来なら保存が難しかった歯でも、抜かずに治すことが可能になる場合があります。

ただし、適応できる条件が限られているため、事前の診査・診断が非常に重要です。

 

歯周病治療で抜かない歯医者

歯周病は、日本人が歯を失うもっとも大きな原因です。

軽度のうちは自覚症状がほとんどありませんが、進行すると歯茎が下がり、最終的には歯がグラグラして抜けてしまいます。

 

歯周病の早期治療に力を入れている

歯周病は「早期発見・早期治療」が最も大切です。

抜かない歯医者では、定期的なメインテナンスを通じて、歯周病の兆候を早期に発見し、悪化する前に対処することを大切にしています。

 

スケーリングやルートプレーニング(歯石除去と根面の滑沢化)を丁寧に行い、歯ぐきの状態を改善させることで、歯の動揺や脱落を防ぐことが可能です。

また、患者さん自身によるブラッシング指導にも力を入れ、再発しにくい口腔環境の維持を目指します。

 

重度歯周病の保存治療にも対応

歯がぐらつくほどの重度歯周病でも、すぐに「抜きましょう」とは判断しません。

歯周外科手術や再生療法(エムドゲイン®やGTR法など)を行うことで、失われた骨や歯茎を再建し、歯を保存できる可能性があるからです。

 

また、動揺の大きい歯に対しては、歯を固定して力を分散させる「スプリント固定」を行うこともあります。

これにより、咬み合わせのバランスを整えながら歯の保存を目指します。

 

もちろん、すべての歯が保存できるわけではありませんが、可能性のある歯については、しっかりと説明したうえで保存治療に取り組んでいくのが当院の姿勢です。

 

歯並びや親知らずの治療で抜かない歯医者

歯科治療で歯を抜くことの要否や是非は、歯列矯正や親知らずの治療でも問題となりやすいです。

歯列矯正では、むし歯や歯周病になっていない健康な歯を2~4本くらい抜く便宜抜歯が一般的であることから、患者さんにとって抜歯の要否や是非が最も重要となる歯科治療と言っても過言ではありません。

この点に関しては、近藤歯科クリニックの過去のコラム「歯を抜かない矯正治療」で詳しく解説しておりますので、関心のある方はそちらをご覧ください。

 

次に、親知らずの抜歯についてですが、これは「かけがえのない天然歯を失う」という観点ではなく、「歯を抜く時に痛い思いや辛い思いをするのが怖い」ことから、抜歯の要否を知りたい方がほとんどかと思います。

もちろん、親知らずも立派な天然歯のひとつなので、抜かずに残すことで得られるメリットもたくさんあります。

そんな親知らずの抜歯に関しては「親知らずを抜く・抜かないの判断基準は?」で詳しく解説しています。

 

まとめ

「抜かない歯医者」が良いか悪いかという問いに対して、私たちは「歯を残せる可能性があるなら、積極的に保存を目指すべき」と考えています。

歯は一度抜いてしまえば元には戻らず、咬み合わせや周囲の歯にも大きな影響を及ぼします。

 

立川の近藤歯科クリニックでは、できる限り「抜かない治療」を提供する体制を整えています。

もし、他院で「抜歯しかない」と言われてしまった方も、一度セカンドオピニオンとしてご相談いただければと思います。

あなたの大切な歯を、1本でも多く守るために、私たちは日々の診療に取り組んでいます。

Googleの口コミ

千岡千岡
23:57 28 Oct 22
子供の矯正と私も虫歯で通いました。先生の説明はわかり易くハキハキした方で気さくな感じが私にはあってますが、ダラダラと話し込みたいタイプの患者さんには不満なのかもしれません。ただ他の口コミの様な怒鳴ったり高圧的な態度をとられた所などは見たことがないので不思議です。気さくで声が大きい元気な感じがお医者さんぽくないからですかね。料金もかなり抑え目で腕もいいのでいつも混んでいて、先生は飛び回って診察していますが、歯科助手の方が付きっきりお話を聞いてくださいます。私がかかった時の歯科助手の方はかなり知識が豊富で先生に聞かなくても疑問は解消されていましたよ。下の歯がかなりガタガタしていた娘の歯は抜歯無しでとても自然に綺麗になり本当に大満足です。先生が忙しい事を理解して、人気があり混んでいる事も我慢出来る方は是非利用してみるといいと思います。
いーちゃんママいーちゃんママ
11:08 30 Jun 22
歯並びは一生ものと思い、色々調べた結果矯正としては、小学1年生からお世話になりました。現在中学生になり、気兼ねなく、にこっと笑えるのは、こちらの歯科医院のおかげです。矯正治療は、本人も家族も労力が入りますが、小学生の時に通って良かったっ思います。(中学に入ると一気に忙しくなるので。)お菓子の是非や、生活での決まりなど、最初はびっくりする程厳しく感じる先生との約束ですが、歯は大事!と思えば、きっと大丈夫。歯医者さんに連れて行くことは、時に母親の負担が大きくなりますが、その分ゴールが見えた時は嬉しく感じました。
晴美藤原晴美藤原
11:11 20 Jan 22
子供の歯並びが酷く、ワイヤーを張るタイプの矯正予定でした。しかし上下あわせて4本抜かないと綺麗に並ばないと言われて、知り合いに相談したところ、こちらのクリニックを紹介されました。先生とお話しさせていただき、抜くことなく、痛くなく治せると説明頂き通うことを決めて9年通いました。お陰様で歯を抜くことなく綺麗に揃い、とても感謝しております。予約が取りづらい(人気があるので)ですが、腕は確かです。料金は一括払いではないのも良かったです。
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