子どもの矯正治療の期間
もくじ
子どもの矯正治療の期間
従来行われてきた矯正治療は「一期治療」と「二期治療」に分けられてきました。
一期治療:小学校低学年〜3、4年生まで
前歯(永久歯)が4本生え始めた時期から永久歯がほぼ生えそろう時期までの間をいいます。
従来の矯正治療では、あごの骨のバランスや形状を整えて、永久歯が正しく生える準備のための治療を行います。
二期治療:小学校高学年(5、6年)以上
永久歯がほぼ生えそろっていて、あごの骨もある程度成長が終わりかけている状況で、大人と同じワイヤーブラケットなどの固定装置で歯列矯正を行います。
立川・近藤歯科クリニックの床矯正治療は、一期、二期と分けずに一貫して矯正治療を連続して行い、一番奥の第二大臼歯(12歳臼歯)が生えそろった状況ですぐに治療が終わります。
ですので、ちゃんとよく噛んで食事をしているお子さんは、(もともと歯の生える時期には個人差もありますが)小学校6年の後半にはほぼ歯並びが完成に近づき、矯正装置も眠っているときのみの装着となり、中学校1年生時には矯正治療が終了出来る場合が多いです。
従来の矯正治療が2期に分かれている理由
矯正治療では永久歯を抜く場合が多く、またその抜く永久歯(第一または第二小臼歯)が小学校高学年に生え始めるため、その歯を抜いてからワイヤー装置などの固定装置をつけ始め、本格的な矯正治療へ進む流れがあるためでしょう。
もう一つ考えられるのは、成長発育は人それぞれ違いがあり、予測が大変難しいため、一旦、第2次成長期の成長発育がピークが超えてから二期としてはじめたほうが予測が立ちやすいためではないかと思われます。
治療が一期と二期に分かれていると、治療を受けられる患者さん、お子さん、親御さんともに、治療の流れがわかりにくいように私(近藤)は感じますが、このような考え方は術者側(歯科医院)に立った考え方なのかもしれません。
ただ、私自身が矯正治療を受ける患者側であれば、一貫した方針のもとに続けて矯正治療を行う、床矯正の考え方のほうがわかりやすいように思いますが、皆さんはどう感じますでしょうか?