幼児期の矯正治療
幼児期の矯正治療
立川市の幼児の歯科健診で、「受け口」や、「歯の重なり」などの相談
が最近、大変増えています。
実際に、お子さんのお口の中を拝見すると、10年前、20年前と比べてだ
いぶ変わって(悪くなって)きています。
さらに、歯並び、噛み合わせは遺伝的要素も強いですが、この小学校入
学前の幼児期はどちらかというと、環境的要素の方が強いと言えます。
したがって、良くない歯並び、噛み合わせについては、ご両親から、生
活習慣、日常や、食事の様子、寝相などを聞いて細かくアドバイスさせ
てもらっています。
あと、幼児期の乳歯の歯の時期は、“歯並び相談”をすると、ほとんどの歯
科医師は「まだ、子どもの歯なので、様子を見ましょう」とか、「永久
歯になると良くなるかもしれない」と言いますが、悪い歯並びになるに
は、その原因が必ずありますので、それを改善していかないと、自然に
良くなることは、まずありません。
ただ、様子を見ていてはいけません。ますますひどくなるだけです。
そこで重要なのは、その年齢で出来ることをしていくことです。
たとえば、「受け口」については、“舌の機能不全”“飲み込み(嚥下)障
害”のケースも多いので、
3歳の時期は、生活環境、食事の摂り方、食べさせ方、日常の習慣の改善
に取り組んでもらい、4、5歳になれば、簡単な矯正装置を入れていく
ことも可能になりますので、少しずつ装置に慣れさせながら、“舌の機能”
を良くしていきます。
そして、夜眠っている間に装置をつけていることができるようになれば
、永久歯の生え変わりの前に乳歯の段階で「受け口」を治すこともでき
ます。
したがって、
ただ、永久歯が生えるまで、ただ様子をみているのではな
く、“その歯並び、噛み合わせの原因を考え、その時期に出来ることを、
無理なく、少しずつ行っていく”ことが大事ではないでしょうか。