小児矯正と欠損歯
矯正歯科コラム
2018年10月9日
小児矯正と欠損歯
最近のお子さんのお口の中の変化として、“欠損歯”が挙げられます。
欠損歯とは、あるはずの永久歯がもともと生まれつき少ない状態のもの をいいます。そして、少ない部位はだいたい決まっていて、下の第二小 臼歯が一番多くみられます。右、左どちらか片方だけの場合もあります し両方の場合もあります。
欠損歯が多くみられる場所(以下の順に多くみられます)
- 1 下の第二小臼歯
- 2 下の側切歯
- 3 上の第二小臼歯
- 4 上の側切歯
- 5 下の第一小臼歯
- 6 あと、稀に上の第二大臼歯
この欠損歯は矯正治療をしていなければ意外と見つかりにくいのです 。
たとえば、一番欠損歯の多い下の第二小臼歯は子どもの歯の第二乳臼 歯(E)が抜けて生え変わりますが、これが小学校6年から中学校1 年にかけて。
中学生になって「そういえばまだ、抜けていない子どもの歯があるな あ・・。」なんて思っていると、
“大人の生え変わりの歯(第二小臼歯)が無いため、子どもの歯が抜けずにいる”
なんて予測できることは少ないのではないでしょうか。
小児矯正の場合は矯正の治療計画時にお口全体のレントゲンを撮りま すから、その時に足りない歯があればすぐにわかります。
そして、その歯が少ないことを考慮しながら、奥の第一大臼歯が前に 移動するように、その前の第一小臼歯が後ろに下がれるように矯正治 療を進めていきます。
このように、「小児矯正を早期に始めよう」、また、「歯並び相談だ けでも受けてみよう」とクリニックに来院されることはこういう場合 もありますので、ぜひおすすめします。