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〒190-0011
東京都立川市高松町
2-25-3
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赤ちゃんの歯−小児歯科の立場から

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お子さんを、健康にすくすくと育て、さらに、お顔も健康的に、また、勉強も良く出来たら最高ですね。小児歯科的立場から考えてみました。

健康なお顔の成長とは?

私、近藤は小学校で歯科検診をしていて、さらに矯正相談に来られるお子様方のお口の状態、お顔を拝見していて、あることに気づきました。

上顎(うえのあご)の成長が少ないのです。そして、お口も開き気味で、唇も分厚いお子さんが多くみられます。そのため、顔のかたちも縦に長くなりぎみで、さらに口の周りの筋肉も舌の力も弱い傾向になってきています。舌が口を閉じられず、べーっと前に出てきてしまうのです。そして、口の周りだけでなく、身体の筋肉も弱く、ちゃんと立っていられないお子さんもいらっしゃいます。

対策としましては、1歳前後の時期から、離乳食の中にも、野菜などスティック状に切って“咬み応えのあるもの”を噛ませてほしいのです。

あと、ハイハイも首の周囲の筋肉をつけ、姿勢を良くするために重要な行為です。しっかりとハイハイさせて安易に歩かせ急がないことが大事です。

甘いものも、乳幼児には誕生日とか特別の日以外はあげないようにしてください。

甘いお菓子はむし歯になりやすいだけでなく、やわらかく味が濃いものが多いです。

まず食べ物を良く噛むこと”により、味覚の発達、成長発育を促進させます。

そして、“よく噛む”ことは、舌の動きも良くし、正常な飲み込み(嚥下)機能をつくり、上顎を成長させます。(舌の機能についてはこちらへ)

“美しいお顔”は“よく噛むこと”によってつくられるのです。

よく噛むことで、顔面領域の血液の流れが良くなる?

これは図①のように、顔は多くの筋肉によってつくられていて、実際によく噛むと、これらの筋肉が働いて図②のようにサーモグラフィーではっきりと温度の上昇がみられます。

このように“噛む”ことにより顔面領域の血流が良くなるということは、脳にいく血液も多くなりますので、“よく噛む”、“噛まない”では毎日の繰り返しなので、だいぶ差がでてくるのではないでしょうか?

「床矯正・矯正治療の手引き 床矯正研究会編集・発行から 引用」

離乳期の食べさせ方とは?

この離乳期というのはその人の一生の食べ方、咬み方、飲み込み方を決める重要な時期です。

0歳から1歳前後までの時期はとくに唇の力をつける時期で口を閉じて食べ物をしっかりととらえることが重要です。

そのためには、お子様にスプーンで食べさせるとき、口の奥までスプーンを入れないように気を付けてください。奥まで入れてしまうと、上の唇を閉じる練習ができずに、“お口ポカン”のこどもになってしまいます。

スプーンの上の離乳食を自分の唇を使って口の中に入れるように食べさせてあげてください。

1歳から1歳半の時期は“前歯を使って噛みきる”練習の時期です。

この前歯で噛みきるためには一口の量を自分で覚えることが必要です。

そのためには、“手づかみで食べる”ことが大事です。

1歳半から2歳にかけては乳歯の奥歯が生えてきますので、“よく噛ませる”ことが必要です。

したがって、子どもが自分でよく噛むリズムをつかめるように、無理に口の中に食べ物を入れてしまわないように、ゆっくりと咬む様子を見守りながら食べさせてあげてください。

ゆっくりと自分のペースで咬むことで、舌の動きも良くなり、舌を使う練習にもなります。

むし歯を作らない生活習慣とは?

第一に甘いものをあげないことです。とくにおじい様、おばあ様方、気を付けてください。3歳までは出来るだけ、何かのお祝い(誕生日とか)以外はあげないでください。

ご兄弟にも小さいお子さんのために我慢してもらってください。

第二に食事以外のおやつなどは、ダラダラと長い時間かけずに食べさせてあげてください。おやつは、おにぎり、のり巻き、ご飯の残り物のおかずなどがいいでしょう。

第三に規則正しい生活習慣を身に着けていく、ごはん、おやつの時間もなるべく決める。

第四には歯みがきぎらいにさせず、ぶくぶくうがいを練習し出来るようにしていく。歯みがきについてはこちら

あと、ぶくぶくうがいはお風呂などで練習してくださいね。

こちらも参考にされてください

ハイハイは姿勢を良くする?

1歳前の赤ちゃんが動き始めてハイハイしますが、これは“食べること”や“あごの成長”“姿勢”などに大変重要なプロセスなのです。

九州で小児歯科を開業されている増田純一先生は「ハイハイは頭をぐっと上げた姿勢をキープして動きまわりますので、首回りの筋肉が、自ずと鍛えられていきます。この首や肩の筋肉は、食べるためには欠かせない筋肉です。」と自著「Health Dentistry 0歳から“噛む”で健康長寿」に記述されています。

また、首回りの筋肉が鍛えられれば、姿勢も良くなり、正しいあごの位置により、理想的なあごの成長も期待できます。

このように“ハイハイ”は成長発育に重要なプロセスなのです。

乳歯の重大な特徴とは?

乳歯(子どもの歯)は大人の歯=永久歯とだいぶ異なるところがあります。

まず、大人の歯はむし歯になると痛くなりますが、子どもの歯は痛くなりにくく、実際子どもが痛がるのは、むし歯が大きくなり、歯が溶けて、食べ物が歯と歯の間の歯ぐきに当たるようになってから感じることが多いです。ですから、“歯の痛み”というよりは“歯ぐきの痛み”ということができます。これは身体が“いずれ生え変わる乳歯”の感覚を鈍くすることによってむし歯になった歯を順応させているのかもしれません。

あと、さらに重大なことはむし歯の進行がたいへん早い!ということです。甘い、くっつく系のお菓子を1カ月食べ続ければほとんどのお子さんはむし歯になり、進行します。成人の永久歯とは同じ歯とは思えないほど、質が違います。大人の感覚で子どもに甘いものをあげてはいけないと思います。

そして、乳歯をむし歯になったからと言って、すぐに甘いものを止めずに削って治療してもらうと、ほとんどの場合、歯の神経が死んで、しばらくすると歯の根元の歯ぐきが腫れてきます。

ですから、近藤歯科クリニックではむし歯のあるお子さんは、まず、甘いものを止めてもらって、唾液のチカラで歯の質を強くしてから、無理にないようにそーっと詰め物をします。

さらに、永久歯でも、生えたての歯は乳歯と同じように弱いです。小学生になったからといって、油断してはいけません。仕上げみがきは必ずしてあげてください。高校生くらいになって、ようやく成人並みの歯の質になるのです。

美しい歯並びのお子さんにするには?

①離乳期の食べさせ方に気を付け、唇の力、舌の力をつけ、正しい飲み込み方(嚥下)をみにつけさせる。

②卒乳の時期が遅くなり過ぎない。

③甘いお菓子を食べさせない。

④食事はゆっくり、良く噛むこと。

⑤乳児期はよく、ハイハイして、幼児期はよく歩いて適度な運動で首回りや全身の筋肉をつけていく。

⑥規則正しい生活習慣を心掛ける。

⑦うつぶせ寝や横向きにいつも寝ない。

⑧姿勢、とくに食事の時の姿勢に気を付ける。

お口ポカンのお子さんには?

幼児期のお子さんの口が開いているのにはいくつか理由が考えられます。

まず、前述のように、離乳期に食べ物をしっかりと唇で取り込む練習が足りなかった。さらに、ハイハイで十分に首周りの筋肉が鍛えられず姿勢が悪くなり口が閉まりにくくなった。

つぎに考えられるのは、慢性的な鼻づまり(アレルギー的なものと、気道が成長が少なく狭い状態)で呼吸がしにくくて口を開いている状況です。

前者の状態では、とにかく、ゆっくりと食べて、よくごはんを噛んでいくことです。

後者の場合はかかりつけの耳鼻科にいって鼻の通りを良くしてもらうといいでしょう。

あと、難しいケースとしましては、お口ポカンで舌も前に出てきてしまっている状況です。この場合、受け口にもなりやすく、4,5歳になれば、「パナシールド」というマウスピース型の装置で舌の位置を修正することができます。

受け口(下の前歯が上の前歯より前にある)になってしまったら?

幼児期3歳~5歳の受け口はご両親遺伝的な要因よりも、環境的な要因が多いといえます。

では、環境的要因とは何でしょうか?

・よく泣くこと。泣くと下あごが出て受け口になってしまいますね。

・うつぶせ寝。寝るとき、うつ伏せが多いと受け口になりやすいです。

・ぶくぶくうがいの時、水を前歯と唇の間にためてしまう状況。正しいぶくぶくうがいは頬っぺたと奥歯の間に水をためます。

・舌の力が弱く、上のあごの“こうがい=口蓋”に舌をくっつけられず、前に出してしまう状況。

以上が考えられます。

通常、子どもの歯の時期(3歳~6歳)、の“受け口”は「永久歯が生え変わるまで様子を見ましょう。」

と言われてしまうことが多いですが、近藤歯科クリニックでは、まず、環境的要因をチェックし、さらに4歳になれば、前述の“パナシールド”をおすすめしています。実際、受け口がパナシールドだけで治ってしまうことも多いです。

ご両親の歯並び、かみ合わせは遺伝する?

ズバリ、遺伝します。それも、よくないところが強調される傾向にあります。

ですから、矯正相談の時、お子様の口の中と同時にお父さん、お母さんの歯並び、とくにかみ合わせも診ています。

今の小学生たちのご両親は昭和40年代、50年代ですが、お子さん方は平成15年以降生まれ、昭和と平成だいぶ食生活、生活環境も変わってきたように思います。それにつれて、2、30年の間に1世代ではなく、2,3世代分の変化が起きています。上顎の成長が少なくなり、顔も縦に長い傾向に。とくに、受け口の場合、はっきりとしています。ご両親のどちらかが、“受け口ではないが、その傾向があるだけ”でもお子さんにははっきりと“受け口”になって出てきています。

そして、遺伝的傾向は小学校高学年になって、身長が伸びる時期になってさらにはっきりと出てきます。身長は遺伝しますね。それと同じように“かみ合わせ”も遺伝します。

小学校低学年とは“別人!”になってしまうこともよくあります。

健診でむし歯があると言われてしまったら?

もちろん、すぐ歯科に行ってください。ただし大切なのは、むし歯の治療をすぐにすることよりも、甘いお菓子、飲み物を止めることが先決です。そして、生活習慣も変えていくことです。

授乳期のお母さんの歯科治療について

麻酔して歯を削る処置は可能です。麻酔薬自体も2時間程度で分解されますし、母乳に混ざることもありません。

気分的な問題ですが、歯科治療で麻酔されるということがわかっていれば、事前に母乳を採っておいて飲ませてあげてもいいでしょう。

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