小児矯正
もくじ
小児矯正とは?
1.子どもの健全な成長発育を考え、それをプラス方向に変え、“永久歯を抜くことなく”、なるべく“症状の軽度のうちに対応”する矯正治療です。
2.使用する矯正装置も、原則として取り外し式の装置を使いますので、従来の固定式装置と比較して、“痛みが少なく”“むし歯になりにくい”という長所もあります。
3.さらに、矯正費用の“従来の半分以下(平均30万)”に抑え、支払い方法も“分割式”で、敷居の高かった矯正治療をより身近なものにしました。
4.また、小児歯科の考えを取り入れた矯正治療なので、実際に本格的な矯正治療に入る前から、幼少期から、“準備期間”に入れます。
“準備期間”とは、歯科医院にお子さんが慣れて、むし歯の予防とともに、歯並びに良い生活習慣を学び、実際の矯正治療が始まっても、自然に無理なく進められます。
遺伝的傾向を重視した、従来の矯正治療
矯正治療は、一般に、永久歯がある程度生えてから、小学校高学年から、始められていました。
それは、発育傾向は遺伝的影響が強い、とされていて、骨格的なものは、変えることが難しい、という考えからです。
実際に背の高さなどはご両親の影響が強いですね。
これは背の伸び具合が小学校高学年から、中学生の時期の第二次性徴
期による影響からです。
そして、ある程度成長が予測できるところから、矯正治療を始めないと、歯並び、噛み合わせも予測しにくく、治療計画が立てられないと
いう考え方によるものです。
患者さんにとっても、矯正治療は高額の治療費で、期間もかかる治療ですから、先行きがはっきりわからないと不安なのは当然です。
環境的傾向による子どもの歯並びへの影響
一方、“歯並び”には、原因があります。
“噛みかた”、“舌の位置”、“口の周りの筋の動き”、“生活習慣”、“食生活”など、多くの原因があります。
たしかに、遺伝的傾向はありますが、これは第二次性徴期に出てくる傾向であって、多くは幼児期から、さらに授乳期からの習慣が大きい
と言えます。
なぜならば、この20~30年間、お子様の歯並び、噛み合わせの状況は急激に変化していて、これは、あごの成長発育(とくに上あご)が悪
くなり、歯並びも悪いお子さんが増えているようですが、これは急激な食生活、環境の変化によるものだと考えられます。
もし、仮に遺伝的傾向が主とすれば、たった20~30年の間(親子一世代間)にこのような変化が起こるはずはないからです。
小児矯正を始める前に、必ず、ご両親のお口の中も拝見させてもらいますが、ご両親が正常咬合でも、お子さんは“受け口”または“受け口的
傾向”のケースが少なくありません。
ですから、幼児期、学童期の環境は身体の成長発育だけでなく、“歯並び”、“噛み合わせ”にも大きな影響を及ぼすのです。
環境的傾向は変えられる!
そして、小学校入学時の時期は幼児期の成長が終わり小学校高学年の第二次性徴期までの比較的成長が少なく、安定している時であり、この
時期を何もしないのは歯並び的にももったいないです。
また、この幼児期から、小学校低学年の時期は、良い習慣を身に着ける良いチャンスでもあり、この時期に身についたことは、一生の宝になり
ます。
そして、この時期に“よく噛んで食べること”、“舌の正しい運動”を身に着けることができれば、第二次性徴期のあごやお顔の理想的な成長につな
がります。
前向きな小児矯正治療の考え方
遺伝的傾向、骨格的傾向があるから、何もせずに様子を見ているのではなく、今、出来ることを出来る範囲で無理なくやっていく、これが小児矯正の考え方です。
そしてこのように、成長発育を良い方向に利用し、歯並びの状態も、重症にならないうちに対処しているため、永久歯を抜かないで治療ができるのです。
歯にやさしい矯正器具
矯正装置にはワイヤー、ブラケット装置などの固定式装置が主流ですが、当クリニックは取り外しの出来る“床矯正装置”を使用しています。
床矯正装置は自分で自由に取り外しすることが出来て、歯を磨く時、食事をするとき、運動をするとき、しゃべるときなど、外せるようになっ
ています。ですから、むし歯になりにくいといえます。
そして、歯にかかる矯正力も大きくないですから、痛みもほとんどなく、歯に対するダメージもほとんどありません。
費用も抑え、患者さんに身近な治療へ
矯正の費用も従来の半分から1/3程度に抑えて、しかも、お支払いは最初に一括ではなく、矯正装置が入るごと、というように分割にして
、患者さんたちのご負担を少なくして、矯正治療をより気軽に早期から受けられるように工夫しています。
詳しくはこちらへ⇒小児矯正の治療費
小児矯正にまっすぐに取り組む立川の小児歯科
当クリニックは幼児期からの無理のない小児歯科治療に取り組んでいますが、むし歯治療でも、無理なく、嫌がるお子さんを押さえつけて
治療したり、いきなり歯を削ったりせずに、“お子様との対話”に取り組んでいます。
小児歯科としての方針もそのまま、小児矯正に引きつぎます。
そして、小児矯正治療も“楽しく”、たとえ、装置を壊してしまっても、装置をちゃんと装着しいで、矯正治療が進まなくても、叱ったり、怒った
り、きびしく指導はしません。
良い時はすごく褒め、良くない時でも、前向きに、励まし、応援いたします。
小児矯正については、こちらもご覧ください⇒小児矯正とは?
このように、自然に無理なく、大事なお子様方のために、近藤歯科クリニックは、ただ単に“歯並びを良くする”だけでなく、お子様、お父様、お母様方とまっすぐに向き合い、ともに、心身ともに向上していけますよう、小児矯正に取り組んでおります。