永久歯の前歯について
小児歯科では、お子さまの永久歯の前歯に関するご相談をいただく機会が多いです。
前歯というのは比較的目立つ部位にありますし、奥歯よりも生え方の異常などが気になりやすい部位でもあるからでしょう。
ここではそんな永久歯の前歯について立川の近藤歯科クリニックがわかりやすく解説をします。
もくじ
永久歯の前歯はいつ生えてくる?
まずは永久歯の前歯の萌出時期についてです。永久歯の前歯が生えてくる時期は、下と上とで少し異なります。
まず下の永久歯の中切歯(ちゅうせっし)は、6歳くらいに生えてくるのが一般的です。
6歳というと第一大臼歯である6歳臼歯が生えてくる時期と同じですね。
実は、最初に生えてくる永久歯としては、前から6番目の第一大臼歯が有名なのですが、お子さまによって下の前歯から生えてくることもあるのです。
萌出が順調に進めば、上の永久歯の前歯は7歳くらいに生えてきます。
永久歯の前歯の種類について
永久歯の前歯は、真ん中にある中切歯だけではありません。
その隣の側切歯(そくせっし)と犬歯(けんし)も永久歯の前歯に分類されます。つまり、永久歯の前歯というのは全部で3種類あり、上下左右合わせると12本にもなるのです。
この永久歯の前歯の本数に異常が認められたら、お気軽に立川の近藤歯科クリニックまでご相談ください。単に歯の交換が遅れている可能性も十分考えられますので、まずは検査をしてみましょう。
あらかじめお問い合わせフォームにて、具体的な症状を記載していだたいたり、お子さまのお口の中の画像を添付していただけたりすれば、診察もスムーズに進むことかと思います。
永久歯の前歯の生え方の異常について
永久歯の前歯は、斜めに生えてくることがよくあります。
大人の歯列は本来きれいな弓形を形成するはずなのに、永久歯の前歯が生えてきた時点で斜めになっていたら、親御さまも不安に感じますよね。
そんな永久歯の前歯が斜めに生えてくる原因は、以下の3つに大きく分けられます。
原因1:歯が大きい・顎が小さい
永久歯の前歯が標準よりも大きいと、正常に萌出するためのスペースが不足して、斜めに生えてくることがあります。
それは顎の骨が標準よりも小さい場合でも同様の症状が見られます。
永久歯の前歯が標準的なサイズであっとしても、土台となる顎の骨が小さければ、歯列弓から逸脱してしまうのです。
原因2:上唇小帯の付着異常
上の前歯の真ん中には、上唇小帯(じょうしんしょうたい)というヒダが存在しています。
このヒダは成長とともに上の方に上がっていくのですが、一部の症例ではそのままの位置で残り続けてしまう場合があります。
そのヒダが邪魔になって永久歯の前歯が斜めに生えてしまうのです。
永久歯の前歯でそのような症状が認められた場合は、まず経過を見ながら自然に治るかどうかを判断します。
自然には治らないと判断した場合は、上唇小帯を切除して、永久歯の前歯が正常に生えるよう促します。
原因3:周りの歯や骨の異常
永久歯の前歯の周りの歯や骨に何らかの異常がある場合も、斜めに生えてしまうことがあります。
例えば、乳歯がいつまで経っても抜けずに残り続けることで、永久歯の前歯が斜めになっている場合は、該当する歯を人為的に抜き取ることになります。
その他の骨の異常などもそれぞれのケースに応じた方法で対処します。
◎とくに異常が見られない場合は?
永久歯の前歯が斜めに生えているけれど、上で取り上げたような異常が認められない場合は、あまり気にする必要はありません。
そもそも永久歯の前歯は、大きな問題がなくても斜めに生えてくることが多いです。
その異常な生え方は、側切歯や犬歯などが生えてくる過程で改善されることも珍しくないのです。
それでも一般の人が見た目だけで判断するのは危険なことなので、お子さまの永久歯の前歯で気になる症状が現れたら、まず一度、立川の近藤歯科クリニックまでご相談ください。
お問い合わせフォームにお子さまの永久歯の前歯の症状について記載していただくと、こちらもお返事を返しやすくなります。
永久歯の前歯が生えてこない理由と対処法
永久歯の前歯もその他の歯と同様に、萌出異常を伴う場合があります。
永久歯の前歯は、口元の審美性を大きく左右する歯だけに、生えてこないことに焦りを感じる親御さまも少なくないことでしょう。
そこでまずは永久歯の前歯が生えてこない原因として考えられる理由を解説します。
理由1:萌出遅延(ほうしゅつちえん)
萌出遅延は、単に永久歯の前歯の生えてくる時期が遅れている状態を指します。
その原因はいくつか考えられますが、永久歯の前歯そのものは存在しているため、極端に心配する必要はありません。
ケースに応じて異なる処置が必要とはなるものの、きちんとした歯医者さんに診てもらえば、永久歯の前歯の萌出を正常に促すことが可能です。
理由2:先天性欠如(せんてんせいけつじょ)
永久歯の前歯が生えてこない場合は、先天性欠如の可能性も否定できません。
永久歯の前歯が存在していないため、適切な時期を迎えても生えてくることはありません。
そうした永久歯の先天性欠如は、定期的にレントゲン撮影を行っていると早い段階で発見できます。
理由3:埋伏歯
埋伏歯(まいふくし)は、歯茎および顎の骨に埋まっている歯を指します。
萌出遅延もある意味で埋伏している状態ではありますが、適切な処置を加えることで生えてくるケースがほとんどです。
一方、完全に埋伏している永久歯は、歯根が完成していないことが多く、自然な萌出はあまり期待できません。
他の歯に悪影響を及ぼしたりしていなければ、そのまま経過を見ても良いのですが、お口全体の健康を害する場合は、適切な処置が必要となります。
まとめ
このように、永久歯の前歯は中切歯・側切歯・犬歯の3種類があり、上下左右の合計で12本生えてきます。
一般的には6~7歳くらいに中切歯が生え始めます。
そんな永久歯の前歯の生え方や萌出の遅れなどが心配であれば、子どもの歯科治療が得意な立川の近藤歯科クリニックまでご相談ください。
当院のホームページにはお問い合わせフォームが設置されておりますので、そちらにおなまえ・メールアドレス・電話番号・年齢・気になる症状・口の中の様子(できるだけ細かく)を記載し上で、送信してください。
こちらから折り返しご連絡差し上げます。
お口の中の写真を添付することも可能となっております。