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矯正歯科治療について

立川の歯を抜かない矯正歯科

矯正歯科治療について
2020年9月1日

    はじめに

    私が学生の頃30年以上も前ですが、歯科大学では「矯正治療とは、歯の重なりを修正するために、歯の並べるスペースをつくるために、永久歯を抜いて治療することは、“当たり前”“当然のこと”」と教えられてきました。
    実際に、私自身上あごの小臼歯を左右1本ずつ抜いてもらい、前の歯が出ているのを修正してもらいました。
    前に出ていた(いわゆる“出っ歯”といわれる)前歯2本が少し引っ込んだ気がしますが、抜いてもらった小臼歯のところにまた隙間が出来てきてしまいました。
    子どもの頃から出っ歯ぎみだった私は、いくらか前歯が引っ込んで満足しましたが、歯を抜いてもらった時のことは忘れません。抜かれる患者としての立場だったにもかかわらず、「何か悪いことをしたような、やってはいけないような事をしてしまったような・・」嫌な気持ちでした。

    現在、“歯を抜かない矯正治療”を日々実践している歯科医師として、“歯を抜く矯正治療”はしません(先天的要因などの特殊な場合は除きます)し、たとえ患者さんから頼まれても永久歯は抜きません。そして子を持つ親としても、自分の子どもの歯が抜かれるとしたら嫌ですし、矯正治療を受ける子どもたちにとっても矯正治療を受けて“子どもの頃に歯を抜かれてしまった!”という記憶は消えないと思います。
    この“歯を抜かない矯正歯科”を書くにあたって、そんな思いが湧き出てきました。
    なぜ、矯正治療で歯を抜くのか?抜かないと良い歯並びにならないのか?
    歯を抜かないで良い歯並びにするのにはどうしたら良いか?そのあたりを中心に考えていきたいと思います。

    矯正治療でなぜ歯を抜くのか?

    ひとことで言うと歯の大きさと顎(あご)の大きさが合っていないためです。
    前歯の重なりがある場合、そのまま歯の重なりをとって並べようとすると、歯は前に傾斜して出っ歯になってしまいます。
    確かにそう考えると、歯を抜くのは仕方がない、という気がしますね。
    ただ、実際に歯の並ぶ要素を考えますと、歯と顎の大きさだけでなく色々な要素があります。
    たとえば、歯並びのアーチの大きさ、親知らずの位置や状況、親知らずの有無、その人の噛み方、生活習慣、姿勢、呼吸の仕方(鼻呼吸か口呼吸か)成長発育(子供の場合)、遺伝的要素、環境的要素など。ざっと挙げただけでも、歯並びを作っていくにはこれだけの要素があり、“歯並びは”これらの結果ということが言えます。(これについては“歯並びの原因”のところで詳しく述べます)
    そして、ただ“歯を抜いて”並べても、前述しましたように、また歯の重なり(叢生=そうせい)が生じてしまうのです。ということは、これら“歯の並ぶ要素、原因”のなかで、修正可能なことに取り組めば、歯を抜かないで歯並びを修正できる、ということになりませんか?言い方を変えれば、たとえ歯を抜いても“歯の並ぶ要因”を変えていかないと、歯並びは治療前に近い状態に戻ってしまう、ということです。

    そして、その要因の中で”成長発育””呼吸” 、これが一番重要です。
    成長発育については、もちろん成長期前、小学校低学年より前の子どもの話です。
    この成長発育をうまく使って悪い歯並びが重症化する前に矯正治療(予防矯正も含む)を始めていけば、歯を抜かないで済むお子さんも多いでしょう。実際に近藤歯科クリニックでは抜歯をしないで小児矯正を行っています。ただ、この“成長発育をうまく使う”=成長発育を予測する、ことが非常に難しいのです。
    予測が外れると、患者さんの親御さんからは、「こんなはずではなかった。予想と違う!」と怒られてしまうでしょう。
    矯正治療をする歯科医師側から言わせていただくと、これが一番怖いのです。
    それを避けるために、ある程度成長発育が進み(小学校高学年以上)成長発育に期待しないで、永久歯を抜いて確実に予測できる矯正治療を行なってきたのです。さらに、歯科大学でも、(私が学生の頃の話ですが)矯正治療は歯を抜くというように教わってきましたので、そういう歯を抜く矯正治療が主流になってきたと思います。

    一方、成長発育が期待できない大人の場合はやはり、歯を抜かなくてはならないケースが多いと考えられます。
    しかし、歯並びのアーチを広げたり、親知らずを抜いて、歯を後ろに動かしたり、歯と歯の間のエナメル質の部分を可能な範囲(0.5ミリ以下)で削ってスペースをつくれば、ある程度、歯を抜かないで矯正治療が可能です。

    現在、一般の歯科治療でも、むし歯でも簡単に歯を抜かない、予防が大事という流れになっていて、この流れは矯正治療にも入ってきています。
    “むし歯、歯周病の予防が大事、健康な歯で!”と言いつつ、矯正治療で永久歯を抜いてしまうのは矛盾である!と思っているのは私だけでしょうか?

    歯を抜くことのメリットとデメリット

    ◯ 歯を抜くことのメリット

    ・上の前歯が出っ歯の場合、歯を抜くことにより、歯をいくらか引っ込めることができます。
    ・さらに、極端な下顎前突(受け口)の場合、歯を抜くことにより、歯並び、噛み合わせが改善することもあります。
    ・先天的な歯の萌出位置異常の場合、永久歯抜歯が必要になる場合があります。

    △ 歯を抜くことのデメリット

    ・矯正治療後、歯を抜いたスペースが残ることがあります。
    ・矯正治療後、歯と歯の間に隙間ができて食べ物が挟まりやすくなります。
    ・歯の動かす量が多くなり、歯に負担がかかります。
    ・歯を抜いた所の支えるあごの骨が少なくなり歯の持ちが悪くなることも考えられます。
    ・歯の本数が減ることにより、今までよりも噛みにくくなります。
    ・子どもの場合、あごの成長発育を少なくしてしまいます。
    ・子どもの場合“歯を抜かれてしまった”という歯科へのトラウマになってしまうこともあります。

    ・大人の場合は歯周病に罹りやすくなることもあります。

    これらの事を考えてみますと、矯正治療の際にはなるべく永久歯は抜かないほうがいい、と言えるのではないでしょうか?
    とくにお子さんの場合、歯を抜かれることへの恐怖は大きいと思いますし、歯を抜けば支える骨も少なくなり、口元やお顔の健全な成長発育を妨げてしまうことも考えられます。
    医科も外科手術をなるべく避けて、侵襲の少ない、患者さんにご負担の少ない方向に向かっていますし、歯科もなるべく患者さんにご負担の少ない方向に向かっていくと考えております。
    したがって、「歯を抜く」という外科手術も当クリニックでは矯正治療では行わない方針ですし、他の歯科一般治療でも、歯周外科も抜歯も避けております。

    歯並びの原因

    最初に言いますが、歯並びは「結果」です。
    その人の今までの、生活習慣、噛み方、身体の筋肉の状態などの結果です。
    ですから、歯並びだけきれいに並べようとしても、たとえ並べたとしても、歯並びの原因が変わっていなければ、また元の歯並びに戻ろうとするか、歯が悪くなるのです。原因を挙げてみます。

    ◯ 環境的(後天的)原因

    ・噛み方(奥歯で噛む、前歯で噛む、よく噛む、噛まない・・など)
    舌の動き(飲み込み時、発音、咀嚼など)
    唇の状態(いつも口を開いている、唇が厚い、など)
    ・顎の大きさ、かたち、成長度、歯並びのアーチのかたち
    ・身体のくせ(筋肉の状態、関節の状態、左右さ、ひずみなど)
    ・姿勢(とくに食事の時)
    ・性格(怒りっぽい、我慢強いなど)
    鼻の状態(詰りやすいか⇒口呼吸)
    ・食べ物の嗜好(子どもの頃、甘いものを多く食べていた)
    ・仕事の状況(デスクワーク、パソコンが多い、長時間、など)
    家庭環境(特に幼児期から、小学校低学年まで)
    赤ちゃんの時の状況(乳児期、離乳期)

    ◯ 遺伝的(先天的)原因

    ・歯の大きさ
    ・骨格的なもの
    ・背の高さ
    ・体質(アレルギーなど)

    ・・・・・というように、これだけ多くの要因が作用しあって“歯並び、噛み合わせ”を作っているのです。ということは、歯を抜くことよりも、他の歯並びの原因で、変えていけること(環境的原因)に取り組んでいったほうが良いのではないでしょうか?
    詳しくは「子どもの歯並び」へ。

    歯を抜かない矯正治療

    このように、歯並びの原因で、先天的(生まれつき仕方がないもの)以外の後天的なもので変えられることを変えていけば、歯を抜かないで矯正治療が可能な範囲がより広がると考えられます。
    そして、子どもの方が、大人と違い、成長発育を生かせる、という点で、歯を抜かないで良い歯並びにしていける可能性が広がっています。
    立川の近藤歯科クリニックの小児矯正治療は、この習慣的なこと、日常変えていくことが可能なことを変えていき、健全な子どもの成長発育を引出し、結果的に良い歯並び、健康的なお口元を育んでいくことを目指しています。

    従来の矯正治療には、MFTと言われる、筋機能トレーニングが行われていました。これは、主に、舌や唇、口腔周囲の筋肉のトレーニングをすることにより、飲み込み(嚥下)、噛むこと(咀嚼)、発音などの機能改善をめざすものです。
    たしかに、口(歯並びも含め)は機能によって作られているものですから、方向性としては間違ってはいないのですが、単調で結果が出にくく、その結果もはっきりと表せないため、本来、歯を抜いたり、歯を動かしたりすることよりも、大事なことであるにもかかわらず、積極的に行っている矯正歯科は少ないのです。
    さらに矯正歯科の立場としては、そういう“かたち”に出来ないものは“商品”として患者さんにその価値を理解してもらうのが困難なため、つい、根本的な歯並びの本質よりも、“歯を抜くこと”“歯を動かすテクニック”の方を追求し、アピールしがちになっています。
    近藤歯科クリニックではその健全な成長発育にかかせない習慣、試みをお子様の場合、各年代ごとに、いかに日常の生活習慣に落とし込むか、を課題にしています。

    お母様、お父様方は日々、子育て、仕事、生活で多忙であり、子どもの歯、歯並びの事ばかり考えていられません。
    そのなかで、日々の食事、お風呂など、日常必ず出くわす場面の中での取り組み、としてご家族の方にお願いしています。
    そういう地道な取り組みがやがて、お子様のきれいな歯並びだけでなく、健全な生活習慣、健康、幸せに繋がっていくと考えております。
    詳しくは「近藤歯科クリニックの小児矯正」へ。

    また、大人の矯正治療の場合も、当クリニックでは変えられる生活習慣を変えていきながら、“歯を抜かずに可能な範囲でどこまで並べられるか”という考えで矯正治療をしております。
    歯並びのアーチを広げ、歯の間の面(隣接面)のエナメル質を削れる範囲で削り、親知らずは抜いて、奥歯を後ろに下げて、歯の並ぶスペースをつくっていきます。
    最新のマウスピース矯正(インビザライン)は、この大人の歯並びを、永久歯を極力抜かずに歯並びを整えていく、というコンセプトなので、当クリニックの大人の矯正治療の方針とも一致しますので、当クリニックでもマウスピース矯正を行っています。
    詳しくは「マウスピース矯正」へ。

    歯を抜かない矯正治療の限界は?

    今まで、矯正治療において歯を抜かない可能性、大事さを述べてきましたが、実際は歯並びの状況が重症の場合は、やはり、歯を抜くことも必要ではないかと思います。
    以下、重症例をあげてみます。
    ・大人(13歳以上)の重度な上顎前突(出っ歯)の場合
    ・大人(13歳以上)の重度な下顎前突(受け口)の場合
    ・大人(13歳以上)の重度な八重歯の場合
    ・歯の生える位置が入れ替わっている場合
    ・完璧に整った歯並びを目指す場合
    一般的に、大人は顎やお口周りの成長期が終わるのは13歳として、それ以降の重度な歯の重なりや、受け口、出っ歯などは、歯を抜かないと改善しにくいです。また、患者さんが、完璧にきれいな歯並びを目指す場合も、歯を抜くことが必要になることが多いでしょう。
    ただしこの場合以下2つの問題点がります。
    一つは前述しましたように、歯並びは結果であるということ。一旦きれいに並んでも、生活習慣や噛み方、舌の動きなどが以前と変わらなければ、元の状態に戻りやすいです。
    もう一つは歯を移動させる距離の限界です。
    あまり歯に強い力をかけて動かしたり、整った歯並びにするために無理に多く歯に力をかけますと、歯にダメージが残ります。
    歯の根が溶けて(吸収)してしまうのです。
    ですから、“完璧な歯並び”というのは当クリニックではおすすめしていません。あくまでも歯に負担なく、可能な範囲ということが大事ではないでしょうか。

    歯を抜かないで良い歯並びにするには?

    ここまで読まれますと、だいぶお分かりになってきたと思いますが、矯正治療を受けられる方の年齢、歯並びの状況、さらに治療を行なう歯科医師の考え方、患者さん(お子さんの場合は保護者の方)の考え方によってそれぞれ変わってくるということです。
    年齢的には、若いほうがより可能性があり、その年齢までの生活習慣、食生活が乱れていなくて、歯科医師も“歯を抜かない矯正治療の重要性”を理解していて、患者さんも、“完璧な歯並び”よりも、“自然な自分に合った歯並び”を目指したい!というような状況であれば、歯を抜かない矯正治療の可能性は広がっていくのではないでしょうか?
    ちなみに、当クリニックの矯正治療の場合、まず、第一に“歯を抜かない”ことを矯正治療の最大の方針としていて、子どもの場合は、まず生活の中での変えていけることを提案しながら、成長発育を見守り、その状況をご本人と保護者へお伝えしています。

    大人の場合は、“歯を抜かないで可能な範囲の矯正治療”をあらかじめ、ご提案させていただき、自然な歯並びを目標として、“完璧な歯並び”や“現状からかけ離れた歯並び”は期待されないように意思の疎通を図ります。そして大事なことは、歯を抜かない矯正治療を行なう時は、子どもも大人も、今までの習慣を変えていこうという気持ちを持って、毎日生活の中で地道に取り組んでいこうとする姿勢だと思います。
    実際にお子さんが最終的に良い歯並びになるかどうかは、この取り組み方で大きな差が出ているのも事実です。
    大人の場合、まずご自身の現状を知り、ご自身の習慣も変えつつ、無理なく、歯を抜くことなく矯正治療を受けていかれるといいと思います。
    仮に、無理に歯を並べたとしてもそれは一時的なもので、後戻りもしますし、歯の持ちも悪くなり、食べ物も噛みにくく、発音もしにくくなってしまうこともあるのです。可能なことと難しいことをよく理解されて、矯正治療を受けられるといいと思います。

    矯正治療をしないで良い歯並びにするには?

    当クリニックでは、立川市妊婦歯科健診に力を入れ、受診されたお母様方には、歯科健診だけでなく、出産時、授乳期、離乳期などの、赤ちゃんのお口の成長発育に関係することをお話しさせていただいています。赤ちゃんが生まれて歯が生えてきてからでは遅いのです。
    授乳の仕方により、その後の赤ちゃんの飲み込み(嚥下)、舌の動きに重大な影響を与えていることがわかっています。

    現在、幼児期、学童期のお子様方の歯並びは咀嚼機能、嚥下機能、発音などとともに、だいぶ状況が悪くなってきています。この10年間の変化も著しく、小学校健診では、良い歯並びの子さんは大変少なくなってきています。
    ですから、お母さんになる前からの歯並びをとおしたお口の機能発育を考える取り組みは重要で、当クリニックでは、今後の最重要課題のひとつとして取り組んでまいります。
    こちら「歯並びの良い子どもにするには?」もご参考下さい。

    立川の近藤歯科クリニックは、お子様方のために、立川で最も信頼できる小児矯正治療をする歯科医院として、今後もスタッフ一丸となり全力で、皆様方のお役に立てるように頑張ってまいります。

    細かいこと、何でもお気軽にご相談ください。

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