乳歯の下から永久歯が生えてきた
もくじ
乳歯の下から永久歯が生えてきた
お母様方の相談で多い内容なので、歯別にまとめてみました。
1 最初は下の前歯(A)(6~7歳)
これは最初の生え変わりでお母様方もびっくりしますが、乳歯はまだ しっかりしていますので、グラグラになるまで様子を見ていていいで す。
2 次は上の前歯(A)(6~8歳)
乳歯はグラグラ状態なのですぐに抜けるのでそのまま様子を見ましょ う。お母さん、お父さんが抜いてあげてもいいです。ガーゼなどでつ まめばすぐに抜けます。
同時期に下の中切歯の両外側に側切歯も生えてきますが、自然に任せ ていていいです。
3 下の乳犬歯(C)(8~10歳)
この歯は最後の一番奥の乳歯とともに、抜いたほうがいい歯です。 何故かといえば、この子供の乳犬歯がいつもでも抜けないとその下に 生えてくる大人の犬歯が内側に傾斜して歯並びが悪くなってしまうか らです。
タイミングとしては、
・グラグラになって抜けそうで抜けない(この場合お子さんは、抜け るのが怖くてここを避けて噛むのでなかなか抜けません)
・下から永久歯の犬歯が顔を出してきた。
あと、お子さんに歯を抜かせる場合、 いきなり、「歯を抜こう」というと、まず、嫌がります。どんなに理 詰めでわかりやすく話してもダメです。
その代り、「次に抜こう!」と言うと納得してくれます。 「次、来るときまで、自然に抜けなかったら抜こう!」と言うと「う ん!」とうなずいて次には覚悟を決めてすんなり抜かせてくれます。
子どもは純粋ですから、ダメな歯をいつまでも抜かずに放っておく大 人も時々いますので、この純粋さを見習ってほしいものです。
4 上の第一乳臼歯(D)(9~11歳)
この歯は乳歯の中で奥から2番目の歯で、その前にある乳歯の犬歯よ り先に抜けます。 小児矯正の場合、開始する時期が遅かった場合、この歯が抜けて、永 久歯の第一小臼歯を萌出させたいときは抜かせてもらうことがありま す。大人のもぐっている犬歯の位置が悪い時も抜かせてもらっています。
5 下の第一乳臼歯(D)(9~11歳)
この歯は自然にまかせてOKです。
6 上の乳犬歯(C)(9~11歳)
この歯も自然でOKです。
7 上下の第二乳臼歯(E)(11~12歳)
この子どもの歯の最後の一番奥の歯は自然に抜けにくいので、永久歯 が下から生えてきたら抜いてもらったほうがいいでしょう。
前の永久歯(第一小臼歯)と後ろの永久歯(第一大臼歯)に挟まって 抜けにくくなっていることが多いです。
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